産婦人科

【診療内容】


産科部門

●“24時間365日”をモットーに
 当院は四国中央市内において周産期医療が可能な唯一の病院です。そのため、分娩予約の制限を行わず、急な里帰り分娩もすべてお引き受けします。夜間・休日などの救急診療も24時間体制で対応します。当院で対応が困難な早産や合併症妊娠などのハイリスク妊娠については、近隣の母子周産期医療センター(四国こどもとおとなの医療センター、愛媛大学医学部附属病院、県立新居浜病院)に協力いただき、安全かつ迅速に対応します。

●専門外来による精度の向上
 2室の診察室にはそれぞれ4-D超音波診断装置を備え、鮮明で正確な診断だけでなく、胎児の生き生きとした満足度の高い画像を提供することができます。さらに、妊娠初期(20週前後)と中期(30週前後)の2回、 胎児超音波外来(予約制)を受診いただき、心臓や内臓の構造など精密な超音波診断を行います。
陣痛・分娩室

 当院では平成26年6月より 助産師外来(予約制)を開設しました。正常妊娠だけでなくハイリスク妊娠においても、助産師の専門性を生かしたきめ細やかな保健指導を行います。さらに、正常な経過をたどる妊婦さんを対象に、正期産(妊娠37週以降)からは助産師も妊婦検診を行います。

●快適性と安全性の提供
 当院の産科病棟(平成25年8月リニューアル)の概要は以下の如くです。
@ 分娩室3室すべてがLDR (Labor-Delivery-Recovery : 陣痛室のベッドがそのまま分娩台となり,
  産後の回復まで移動することなく,家族と一緒に過ごすことが可能なシステム)
A 和室2室を含む,ほぼ個室のみの病室 (個室14,総室1)
B 暗号式電子ロックを備えたガラス張りの広い新生児室
C 新生児への感染予防のため、12歳未満(小学生以下)の産科病棟への立ち入りを制限  ただし、
  ・実子(きょうだい)に限り、保護者付添いのもと新生児室での窓越し面会は可能
  ・実子(きょうだい)であっても、感冒症状や発熱、発疹を認める場合、インフルエンザやRSウイルスなどの流行期は面会を制限

  (平成25年の全国アンケート調査※)では、大学病院を含む周産期医療施設のおよそ65%の産科病棟において小児の面会制限が行われていることが分かっています。当院でもこの制度を導入後、新生児室内感染症は1例も発症していません。)

※本邦の産科病棟における小児の面会制限の現状 現代産婦人科:62(2),171-175,2013.
陣痛・分娩室
【陣痛・分娩室】
新生児室前
【新生児室前】

●過去5年間の診療実績
平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度
分娩件数 488 472 430 420 398
内 帝王切開 71 58 47 65 65

助産師外来

1.助産師とは
 助産師とは、『妊娠中の医学的観察、指導、ケアを行い、新生児の診察、沐浴など、妊娠から出産、育児まで母子の健康を守る』専門職のことです。 一般的には『出産に立会い、赤ちゃんを取り上げる』といったイメージが大きいかもしれません。 しかし、実際にはそれだけにとどまらず、妊娠中から出産に向けての準備を行ったり、出産後も母乳育児を支援したり、 家族計画の指導をするなど女性の一生に寄り添い、支援する役割を担っています。

2.助産師外来とは
 助産師外来とは、通常の妊婦健診に加えて、助産師と一緒に出産や育児について考えていく外来のことです。 病棟でお産の介助や産後の保健指導などを行っている助産師が担当しています。
 妊娠初期、中期、後期に助産師外来を受けていただきます。ちょっとした身体の変化、不安に思うこと、出産のときの過ごし方、 産後の乳房の変化や母乳育児についてなど、なんでも相談してください。妊娠中からじっくり妊婦さんの気持ちに寄り添い、 妊婦さん自身が、その人らしく出産を迎えられるように支援していきたいと考えています。
助産師1

3.助産師外来での妊婦健診
 妊娠36週になり、医師が正常な妊娠経過と判断すれば、助産師外来での妊婦健診を受診することができます。 助産師外来での妊婦健診の次の予約は医師の診察となり、1週間おきに医師と協働して妊婦健診を行っています。
 内容は医師の妊婦健診と同じです。尿検査、血圧、体重測定、腹囲、子宮底測定、NST(胎児モニタリング)、超音波検査を行います。 内診は、状況に合わせて行います。医師の診察が必要と判断した場合は、健診後に医師の診察となることもあります。 出産に向けて助産師とゆっくりと話し合いながら、心と身体の準備を整えましょう。
助産師2

婦人科部門

●幅広い疾患に対応
 子宮筋腫や子宮内膜症による過多月経や月経困難症に対しては、手術療法だけでなく低用量ピルや、最近は子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS)による保存的治療を行います。
 結婚後1年を経過しても妊娠が得られない不妊症は、10〜20%の夫婦に認められます。当科では原因を調べるスクリーニング検査と,排卵誘発や人工授精(AIH)までの一般的治療に対応が可能です.体外受精など高度生殖補助医療(ART)が必要な場合は,専門施設へ紹介を行います。
 流産の原因のほとんどは偶然生じた胎児異常によるものですが、2回以上の繰り返す場合は不育症と診断され、両親のどちらかあるいは両方に原因が存在する可能性があります。当科では原因を調べるスクリーニング検査を行い、結果に基づいてカウンセリングを行います。
 更年期には女性ホルモン(エストロゲン)の低下により、のぼせや冷えなど不快な自覚症状だけでなく、骨粗鬆症や高脂血症・動脈硬化による脳卒中・心筋梗塞のリスクが増加します。当科ではホルモン補充療法(HRT)を中心としてトータルケアを行います。
 その他、当科では良性性疾患から悪性疾患、救急疾患にわたって、ほとんどすべての婦人科疾患に対応しています。

●がん診療
 当院は平成23年11月に「愛媛県がん診療連携推進病院」の指定を、さらに平成27年10月に「日本がん治療認定医機構認定研修施設」の指定を受けました。当院では院内にがん診療支援センターを設置し,職員一丸となってがん診療に力を注いでいます。
 当院では代表的婦人科がんである「子宮頚がん,子宮体がん,卵巣がん」すべての診断と治療に対応し、ガイドラインに沿った根拠(エビデンス)に基づく治療を行います。
 当院では検診によるがんの早期発見にも力を注いでいます。婦人科外来では新たに、平成27年2月より 乳腺外来(予約制)を開設し、専門医によるマンモグラフィー読影と乳房超音波検査による乳がん検診を行っております。

陣痛・分娩室

平成27年の悪性腫瘍手術実績は以下の如くです。
子宮頚がん 2例 (準広汎子宮全摘術 1例、広汎子宮全摘術 1例)
子宮体がん 4例
卵巣がん  4例

※平成27年、県外の関連病院において施行された、広汎子宮頚部摘出術(子宮頸部のみを摘出して、子宮体部を残すことで妊孕性を温存する)と子宮体がん手術(2例)に、鎌田病院長が手術指導に出向されました。

●低侵襲手術
 当科では悪性腫瘍手術を除く婦人科手術(子宮筋腫,子宮内膜症,卵巣腫瘍など)のほとんどを内視鏡(腹腔鏡)を用いて行っています.その他、子宮鏡下手術や腟式手術など、可能な限り低侵襲手術を選択して、開腹手術を回避することをめざしています。
 腹腔鏡手術は開腹手術に比べて美容的に優れるだけでなく,術後の痛みも少なく,早期の回復と退院が可能です.通常は多孔式手術(傷が3~4か所)手術を行いますが,症例によってはさらに美容的に優れた単孔式手術(傷が1か所)を行います。

平成27年の腹腔鏡手術実績は以下の如くです。
腹腔鏡手術総数 46件
低侵襲手術


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