小児救急の現状

共働き家庭の増加や核家族化により身近な相談者がいないなどの理由から、夜間等の時間外に受診する小児患者は増加傾向にあります。しかし、そのうちのほとんどは入院を必要としない軽症患者です。

市内では、夜間帯に診療を行っている小児医療機関(一次救急医療機関;四国中央市急患医療センター)が限られるため、軽症患者が救急病院(二次救急医療機関)へ集中しています。

そのため、本当に緊急を要する小児患者を受け入れることができなくなるなど入院医療への影響が懸念されます。また、入院治療を行っている救急病院や医師への負担が大きくなっています。

小児科は風邪やインフルエンザが流行する冬季に患者数が急増するなど季節変動が大きいことや、診察に要する時間や労力の負担に比べて検査料や投薬料が多く見込めないなど不採算要素が多いため、小児科医や小児医療機関の数は減少傾向にあります。 このように限られた小児科医や小児医療機関に重い負担がかかり、現行の小児救急医療体制を維持することが困難となっているのが現状です。

そこで、救急病院への軽症患者の集中を緩和しつつも、市民の皆さんが安心して子育てしていただける環境整備を図ることを目的とし、“宇摩地区小児救急医療研究会”を発足しました。



小児救急医療機関へのかかり方

1.小児救急医療機関には、夜間の急病や緊急を要するときに受診しましょう

小児科医を目指す医師は減ってきており、夜間の小児救急医療に協力する小児科医も不足しています。一方、昼間から症状が出ているのにかかりつけ医に行かず、夜になって不安になり駆け込んできたり、すいているなどの理由で夜間に受診したりするケースが増えています。

お子さんの体調がおかしいなと思ったら、昼間のうちに早めにかかりつけ医に診てもらうようにしましょう。

小児救急医療機関には、夜間のぜんそく発作やけいれんなど、急病や緊急を要するときに受診するようにしましょう。

2.迷ったときはまず小児救急電話相談を利用しましょう

お子さんの夜間の急病時に、小児救急医療機関へ行ったほうがよいかどうか迷ったら、小児救急電話相談(#8000)に電話してみてください。

小児科医の支援体制のもとに、看護師さんがすぐに医療機関にかかる必要があるかどうかなど、応急処置の方法や家庭での見守り方についてアドバイスをいたします。



小児救急医療に対する基本方針

1.保護者が安心できる体制づくり

可能な限り24時間対応し、重症な患者がスムーズに二次医療機関を受診できる小児救急医療体制を目指します。

2.限られた医療資源の有効活用

限られた医療資源(マンパワー)を有効活用し、財政面においてもさらに効率的なシステムの確立(連携・協力)を目指します。

3.小児救急は社会全体で取り組む問題

行政・医療関係者の取り組みだけでは解決できません。市民・マスコミなどに小児救急の実態を正しく認識していただけるよう情報提供を行います。



小児救急医療をより良くするための具体的な取り組み

1.小児救急電話相談の推奨

夜間の子どもの急病などに関する保護者の不安を解消するため、小児科医の支援体制のもとに看護師による夜間電話相談を行っています(#8000)。夜間に医療機関を受診する前に、まずは一度電話相談してもらうことにより、夜間救急患者の減少を目指します。

2.小児二次救急広域輪番制の周知

それぞれの市町村が夜間急病診療所を整備するのが理想ですが、医師の確保や財政面で限界があり、現実的には困難な状況です。そこで平成25年8月から、四国中央市、新居浜市、西条市の3市4病院で小児の広域輪番制を開始することになりました。

新しいシステムを市民の方々に知っていただき、適切に救急医療機関を受診していただくようにします。

しかし、二次救急はあくまで重症度の高い患者様の治療を行う所であり、比較的症状の軽い患者様につきましては、一次救急医療機関の利用をお願いしております。

3.小児救急医療 広報事業

市民の皆様に対して小児救急医療についてわかりやすい広報ツールの作成(ケーブルテレビによる放送、広報用DVDなど)を検討しています。

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